はじめまして、<こと> です。
理学療法士として、運動やストレッチ、食事と幅広い分野を発信していきます。

腹筋をかっこよく見せたい
でもそんなに時間がないよ

仰向けで腹筋をすることも良いけど
アブローラーを使用することで効果的に腹直筋が鍛えられるよ!
腹筋は誰しも行ったことのある筋トレだと思います.
腹筋は綺麗に魅せたい、大きく見えるシックスパックになりたいと思う方も多いでしょう.
仰向けの腹筋もいいですが、より効果的な「アブローラー」
今回は、「アブローラー」について説明していきます.
この記事は以下のような方におススメです.
- アブローラーを使ってみたい
- 負荷量の高い腹直筋筋トレを望んでいる
- 大きく見える6パックになりたい
この記事を読むことで、アブローラーの使用方法や注意点を理解できます.
※今回はアブローラーのみに絞っています.
アブローラー以外の腹直筋の筋トレは別投稿で説明します.
腹筋群~解剖生理~
腹部筋には「前腹部筋」「側腹筋群」「後腹筋」に分けられます
前腹部筋は「腹直筋」「錐体筋」
側腹筋群は「外腹斜筋」「内腹斜筋」「腹横筋」
後腹筋は「腰方形筋」
に分類されます.
腹横筋に関しては他の投稿で解剖や鍛え方を紹介しています.→体幹を美しく <アウターマッスル・インナーマッスル>から
今回はアブローラーで最も鍛えられる前腹部筋について説明していきます.
腹直筋

腹直筋
- 起始:恥骨結節、恥骨結合の前面
- 停止:第5~7肋軟骨、剣状突起の前面
- 作用:体幹の屈曲
錐体筋

錐体筋
- 起始:恥骨結節、恥骨結合の前面
- 停止:白線の下部
- 作用:白線を張り、腹直筋の補助
「錐体筋」はあまり聞きなれないかと思います.
作用としても腹直筋の補助的な役割なため、重要な筋は腹直筋ですね.
「腹直筋」は作用は体幹の屈曲です、簡単に言えば身体を丸めれば腹直筋は働いていることになります.
仰向けの腹筋をよく部活や自宅の筋トレで行っていたと思いますが、効果的に鍛えるためには、腹筋を行う際に身体を丸めることを意識することが重要となります.

身体を丸めることを意識せずに行うことで、反り腰となり腰痛を引き起こす可能性もあります.
よく声掛けとして「へそを見るように」とすると目線が臍に行き自然と首・体幹が屈曲されます.
アブローラー

使い方
あまり詳しく説明することもないですが、使い方としては画像右のように
身体を伸ばして、元の姿勢に戻る、これを繰り返すことです.
腹直筋を効果的に使うためには身体(お腹)を丸めるでしたね.
丸める意識で大きく変わっていきます.
また、開始姿勢で身体を丸めた状態から
①膝立ち姿勢
②立位姿勢
のどちらで行うかで
全く負荷量が変わってきます.
まずは膝立ちで回数重ねることが大切です.
立位姿勢スタートは無理に行うことで腰を痛めてしまう可能性もあるので、あまりおすすめはしづらいです.
注意点
何度も説明しているように腰痛には注意が必要です.
腰痛にならないためにも何点か注意点をお伝えします.
- 背中を反らない(上体を倒しすぎない)
- 手首を立てる
- お尻から引かない
この3点を意識するだけで正しいやり方に近づけます.
特に①に関しては背中を反らすことで腰に負担がかかり腰痛になります.
常に丸めることを意識することが大事です.

腰痛は人間の敵といってもいいぐらい患っている人が多いからね
筋トレで痛めることがもったいない、慢性化してしまうとたまったもんじゃない
まとめ
今回のまとめは以下の通りです.
- 腹直筋の作用は身体を屈曲(丸める).
- アブローラーを使用するときはまずは膝立ちから
- 常に腹筋を意識し反らし過ぎない程度に
ただの腹筋を行うことより
アブローラーを使用することでより腹直筋を鍛えることができます.
しかし、高負荷であること、やり方を間違えると腰痛になってしまうことなど、きつさはかなりあります.
無理ない回数、無理ない姿勢を心掛けて鍛えていきましょう.

ついつい腹筋を皆に見せたいと腹直筋ばかり鍛える人もいますが
大事なことはバランスよく鍛えることです.
背中の筋トレも忘れないように!!
ご覧いただき、ありがとうございました。
ご意見や投稿してほしいことの依頼等いつでもお待ちしております。
参考文献
奈良 勲:標準理学療法学・作業療法学 専門基礎分野 解剖学 第4版