はじめまして、<こと> です。
理学療法士として、運動やストレッチ、食事と幅広い分野を発信していきます。

胸板を厚くして夏に臨みたいね

胸板と言えば「大胸筋」
鍛え方もたくさんあるから紹介していくよ!
男性なら一度は厚くしたい「大胸筋」
ジムに行き、ダンベルやバーベルを使って鍛えている人も多いと思います.
ただ、ジムのバーベルは重たい、1人でやりづらいと思い避けがちの人もいると思います.
まずは入門は家でできる大胸筋の筋トレでいいと思います.
そこで今回は、「大胸筋」について基礎知識と家トレを説明していきます.
この記事は以下のような方におススメです.
- バーベルは重たすぎる
- 家でまずは鍛えたい
- 自重以上ジム以下で器具を使って鍛える方法を知りたい
この記事を読むことで、大胸筋の知識、様々なトレーニング方法を知ることができます.
浅胸筋群~解剖生理~
浅胸筋群は「大胸筋」「小胸筋」「鎖骨下筋」「前鋸筋」に分けられます.
それぞれの筋の起始、停止、作用をみていきましょう.
大胸筋

大胸筋
- 起始:(鎖骨部)鎖骨内1/2~2/3
(胸肋部)胸骨前面と上5~7の肋軟骨
(腹部)腹直筋鞘前葉の表面 - 停止:上腕骨大結節稜
- 作用:肩関節内転、内旋
鎖骨部は上腕を前方に上げる
「鎖骨部から」「胸肋部から」「腹部から」の3つに分けられて、上腕骨大結節稜にたどり着きます.
浅胸筋群の中でも大胸筋が最も表面にあり、大きいため、鍛えやすさと鍛えた効果が一番実感できると思います.
小胸筋

小胸筋
- 起始:第2(3)~肋骨前面
- 停止:肩甲骨烏口突起
- 作用:肩甲骨を前下に引く
肩甲骨を前傾、外転、下方回旋
鎖骨下筋

鎖骨下筋
- 起始:第1肋骨と第1肋軟骨の境界付近の前上面
- 停止:鎖骨の中部下面の鎖骨下筋溝
- 作用:鎖骨を前下方に引く
前鋸筋

前鋸筋
- 起始:第1~8(9)肋骨の外面
第1,2肋骨間の腱弓 - 停止:第1,2肋骨と腱弓からの筋束は肩甲骨上角
第2,3肋骨からは分散して広く肩甲骨内側縁
第4肋骨以下からは肩甲骨下角 - 作用:肩甲骨外転、上方回旋
肩甲骨を固定すると肋骨を外上方へ引く
大胸筋~鍛え方~
オーソドックスな方法は皆さんも知っての通り「腕立て伏せ」だと思います.
今回は腕立て伏せから様々な行い方に派生させていきたいと思います.
プッシュアップ(腕立て伏せ)

●基本姿勢
・頭から踵までが一直線になっていること
・手は「ハ」の字、肩が内旋するような姿勢
①両脚を揃えて腕立て伏せの姿勢
②胸を床にギリギリに触れるまで上体を沈める、前腕が床に垂直になるように
③10回3セット程度を目安に自分に合った負荷量で調整
●NG
・身体が一直線になっていない(腰が落ち背中が反ってしまう)
・手が「ハ」の字になっていない→効果減少

ボールやタオルを胸元に置くことで、そこまで上体を沈めるような目印になるね
難しいと感じるなら、まずは膝立ちの姿勢からスタートし鍛えていくこともありだと思います.
大胸筋内側狙い

①、②はともに大胸筋内側を狙う方法です.
①は「ナロープッシュアップ」といい肩幅よりも狭い位置に手を置きプッシュアップを行います.
大胸筋はもちろん、上腕三頭筋も狙えるため、腕の筋肥大を狙っている人にはおすすめです.
②は「サイドプッシュアップ」といい横向きになり、上にある腕で地面を押し上半身を浮かす方法です.(画像で説明すると左腕で地面を押しています)

大胸筋は大きい筋だから内側もしっかり鍛えていきたいね
大胸筋下部狙い

①、②ともに大胸筋下部を狙う方法です.
まずは①の方法で試してみて、難易度をあげたいなら②に挑戦してみてください.
②に関しては、逆手にして腰の位置に手を置きプッシュアップを行います.
横から見たときに肩が手よりも前にきていることを意識してみてください.
大胸筋上部狙い

大胸筋上部を狙う方法です.
大胸筋下部の方法とは反対で、足を身体よりも高い位置に設定しプッシュアップを実施します.
大胸筋~おすすめ筋トレ道具~
次は器具を使った大胸筋の筋トレを紹介します.
器具の使用で負荷量を上げ、効率的に鍛えることができます.
より高負荷を求めるならジムに行きバーベルなどがおすすめですが、、、、笑
プッシュアップバー

1つ目はプッシュアップバーです.
通常のプッシュアップより高い位置から始められることで負荷量の増大、筋肥大効果アップが見込まれます.
また、通常のプッシュアップより手首を曲げないため、手首の故障リスクも下げます.

プッシュアップバーを使用したうえで、上記で説明した大胸筋を選択的に狙うプッシュアップを実施してみてもいいと思います.
私はプッシュアップバーの持ち手が斜面になっているものを使用しています.
ダンベル&フラットベンチ

2つ目はダンベルです.
ダンベルだけでもいいですが、フラットベンチやフラットインクラインベンチ(角度調整可能)もあるとより効果的に筋トレができます.

ジムに行かないなら絶対家に欲しい器具の1つですね.
自重のプッシュアップで飽きた人にはおすすめです.
まとめ
今回のまとめは以下の通りです.
- 大胸筋は「鎖骨部から」「胸肋部から」「腹部から」の3つに分けられており筋トレ方法によって鍛えられる部位も選択できる.
- まずは自重のプッシュアップから!きつい場合は膝立ちからスタート.
- 慣れてきたら開始肢位を変え、狙いたい大胸筋にフォーカス.
- 自重に飽きたらプッシュアップバーやダンベルの使用でさらに筋肥大を!
鍛える上では欠かせない部位「大胸筋」ですね.
大胸筋がある人ない人で、逞しさは歴然ですからね、鍛えて損なし!

回数を重ねて限界まで追い込むことも良し、器具を使って少ない回数で負荷量を上げることも良し.
3秒かけて下ろし2秒キープ、2秒かけて上げるなど時間設定をしてスロートレーニングにすることも良し.
スロートレーニングについては効果up 運動速度<スロートレーニング・パワートレーニング>から
ご覧いただき、ありがとうございました。
ご意見や投稿してほしいことの依頼等いつでもお待ちしております。
参考文献
奈良 勲:標準理学療法学・作業療法学 専門基礎分野 解剖学 第4版